Posts by 管理人

後遺症害認定結果の異議申し立て

後遺症害認定結果の異議申し立て
交通事故の被害者は、後遺障害等級認定の結果に対して納得がいかない場合、再審査の意義申し立てを行うことが出来ます。 ただし、異議申し立てをしたからといって、必ずしも認定結果が覆るわけではありません。 正当な理由があり、不足している情報を新たに提示することが出来なければ、一度、認定された結果が覆ることは難しいと言えます。 しかしながら、どれだけ正当性があって異議申立てを行っても、実際に異議が認められるケースはかなり低いのが実情です。 異議申し立ての仕方 後遺症害等級認定の結果に対する、異議申し立ては「異議申立書」によって行います。 「異議申立書」は、郵送で保険会社へ提出することになります。 必要書類は、基本的に異議申立書だけで [...]

交通事故の弁護士費用特約について

交通事故の弁護士費用特約について
多くの自動車保険には、弁護士費用特約という付帯サービスがあります。 加入している任意保険に弁護士費用特約が付いていれば、相手方との示談交渉を弁護士に依頼する際に、その弁護士費用を保険会社に支払ってもらえるのです。 弁護士費用特約は、弁護士だけでなく、司法書士、行政書士にも適用されます。 上記の専門家への報酬費用・訴訟(仲裁・和解)に要した費用について、上限300万円まで支払われます。相談料は10万円までと定められています。 特約を利用しても、保険の等級が下がったり、保険料が上がったりするというデメリットはありません。 また、弁護士費用特約は、自分自身で弁護士を選ぶことが出来る点も大きな特徴です。 護士費用特約は、年間数千円程度で付帯することが可 [...]

交通事故におけるむち打ち症(外傷性頸部症候群)

交通事故におけるむち打ち症(外傷性頸部症候群)
むち打ち症とは むち打ち症とは、自動車の追突、衝突などの人身事故により、頚部(首)が衝撃を受けることで首振り現象が起こり、筋肉や靭帯、関節包などを損傷する症状のことを言います。 むち打ちという名称は俗称であり、正確な病名は外傷性頸部症候群(traumatic cervical syndrome, TCS)、若しくは頚椎捻挫と言います。 多くの場合、後頭骨を支える第一頚椎が後方からの衝撃を受け、損傷することで起こります。 事故直後から症状が発症することが一般的ですが、約20%は事故後12時間程度経過した後に症状が現れます。遅くとも交通事故から10日前後で症状が発症します。 そのため、交通事故直後に症状が発症した場合はもちろん、事故直後に痛みを感 [...]

後遺障害等級の仕組みと認定基準

後遺障害等級の仕組みと認定基準
後遺障害等級認定とは 自賠責保険の適用がある後遺障害事故の場合、その後遺障害の症状・程度ごとに一定の基準が用意されています。この基準のことを後遺障害等級と言います。 後遺障害等級認定とは、被害者、あるいは加害者側の請求に基づき、加害者側自賠責保険会社の依頼により、損害保険料率算出機構(自賠責調査事務所)が、被害者の症状固定時の残存症状を、14等級140項目のいずれかに認定することを言います。 後遺障害等級は、自動車損害賠償保障法施行令別表第一および第二に、等級ごとの後遺障害の内容と自賠責保険の損害賠償金の上限金額が定められています。 交通事故による後遺障害の症状や程度は、被害者ごとにそれぞれ異なるため、一人ひとり個別に算出するのは、大変な時間と労力 [...]

損害賠償金・示談金・慰謝料の違いについて

損害賠償金・示談金・慰謝料の違いについて
損害賠償金・示談金・慰謝料の違い 慰謝料や示談金という言葉は聞いたことがあっても、その違いを明確に答えることが出来る人は意外と少ないのかもしれません。 交通事故に遭い被害者になってしまったら、これらの言葉は大きな意味を持ちますので、是非、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。 そして、内容を十分理解した上で示談交渉に臨みましょう。 損害賠償金とは 損害賠償とは、民法や民事紛争における法律用語です。 損害賠償金は、違法行為により、損害を受けた者(被害者)に対して、その原因を作った者(加害者)が損害を補償する金銭のことを言います。 つまり、損害賠償金は、慰謝料、示談金、見舞金などを含めた、他者への損害を補填するために支払う一切の金銭を指し [...]

交通事故の過失割合について

交通事故の過失割合について
過失割合とは 交通事故における過失割合とは、交通事故に対するお互いの責任(不注意、過失)の度合いを割合で表したものを言います。 交通事故というものは、多くの場合、加害者側だけに一方的な100%の過失があるわけではありません。 たとえば、車をわき見運転していた場合は、運転者に過失を問われることになりますが、歩行者が赤信号であるにも関わらず、横断歩道を渡った場合は、歩行者に過失を問われます。 交通事故には、以下の3つがあります。 自分の一方的な過失で発生するもの 自分と相手、両方の過失で発生するもの 相手の一方的過失で発生するもの 交通事故では、加害者、被害者双方の不注意の割合を過失割合と言います。 過失割合は、交 [...]

交通事故加害者に課せられる責任

交通事故加害者に課せられる責任
交通事故の加害者に課せられる責任は、以下の3つです。 刑事上の責任(懲役、禁固、罰金) 民事上の責任(損害賠償) 行政上の責任(免許の取消、停止) 刑事上の責任 交通事故の加害者が負う責任として、世間一般にイメージされることが多いのが刑事責任です。 刑事責任は、刑罰を科するための要件の一つで、法律を犯したものに対して、国家および地方自治体により懲役刑や禁固刑、罰金刑などに処されます。 交通事故に関する犯罪には、自動車運転過失致死傷罪(人身事故をおこした場合)、危険運転致死傷罪(自動車運転過失致死傷罪のなかでも極めて悪質な場合)、道路交通法違反(信号無視、スピード違反、無免許運転、ひき逃げなどの違反をした場合)が挙げられます。ま [...]

損害賠償請求を弁護士に相談するメリット

損害賠償請求を弁護士に相談するメリット
損害賠償請求とは 損害賠償請求とは、交通事故などにより他者から損害を与えられた場合に、損害を与えられた被害者が、その損害を金銭的に算定した額を請求することです。 被害者自身が、保険会社や加害者と損害賠償を求めて交渉したり、損害賠償請求訴訟を起こし裁判をする場合は、事実関係の確認、証拠の収集、保険の問題、損害の算定、過失割合など、多くの問題を調査・検討する必要があるため、非常に困難な問題に直面し、多くの労力を費やすことになります。 通常、慰謝料・保険金の示談交渉・損害賠償請求の交渉相手は、相手方の保険会社やその弁護士になります。彼らは、事故処理のプロとして普段から示談交渉に携わっているため、様々な理由をつけて保険金の支払いを拒みます。 そのため、交渉の負 [...]

交通事故の被害者になってしまったら(事故後の対応)

交通事故の被害者になってしまったら(事故後の対応)
交通事故後の流れ 病院で治療 事故後は、必ず病院(整形外科)を受診するようにしましょう。 交通事故直後は、神経が昂っていて痛みを感じないことがあります。 しかし、数日経った後に事故が原因で痛みが生じるということも少なくありません。また、症状が軽い場合でも、少しでも異常を感じたら、必ず早めに病院に行きましょう。 一般的に病院での検査費用などは、受診時に立て替えることになりますが、後に相手の自賠責保険から費用が支払われることになります。費用を立て替えた場合は、必ず領収証を貰い保存しておく必要があります。 病院を受診し、入通院をしていないと加害者側に正当な額の賠償金を請求できなかったり、保険金を受け取ることが出来ない場合があります。 つまり、どんな [...]

交通事故の被害者になってしまったら(事故現場での対応)

交通事故の被害者になってしまったら(事故現場での対応)
交通事故の被害者になってしまったら(事故現場での対応) 1.負傷者の安全確保 交通事故の被害者になった場合でも、自分の方が軽度の負傷で、加害者の方が大きな負傷をしているというケースもあります。 そのため、被害者であっても現場に負傷者がいる場合は、負傷者を安全な路肩、歩道などへ移動させ応急措置、救護活動、救急車の手配などを行う必要があります。 2.現場の危険防止措置 後続車による二次被害を防ぐために、発炎筒、停止表示機、ハザードランプなどで事故が起きてきることを知らせ、注意を促しましょう。 なお、警察が来るまでは事故車を動かさない方が良いケースもあるため、事故状況によってケースバイケースで対応する必要があります。 3.警察へ連絡 警察への連絡 [...]
北千住いわき法律事務所の交通事故被害救済

弁護士に依頼する前に

自分が加害者で過失割合が高い場合、弁護士に相談してもかえって経費がかさみ、保険会社の特約だけではカバーできないなど、弁護士に依頼してもトータルで損になります。

また、被害者であっても、過失割合が相手側と同等程度で不利になる場合は、弁護士費用の方が高くつくことになり、結果的に費用倒れになることもあります。


弁護士に相談するメリットがあるケースとしては、自身が被害者で、過失割合が有利な状況にある場合、もしくは後遺障害等級が高い場合であると言えます。

そのため、弁護士に依頼する前には、そのあたりを十分に検討する必要があります。

よく分からない場合は、相談時に費用面について聞いてみることをおすすめします。

Twitter でフォロー

交通事故のことなら 弁護士法人ALG&Associatesまで